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ビートルズコレクター、ビートルズおたく。 ビートルズによって人生を激変された人全員集合! ビートルマニアのページ!
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アビーロード」が1位だというのは順当だ。とても40年前のレコードとは思えない完成度の高さ。今になってもぜんぜん古さを感じさせない、21世紀に通用するできばえだ。ここがビートルズの恐ろしいところで、解散して、もうすぐ40年になろうってのにいまだに新しいファンが増殖している。決してファンが絶滅しないどころか、ねずみ算式に増えて行ってるんじゃないか?

このアルバムで、ジョンレノンの曲数は多くなく、代わりにジョージの張りきりが目立つ(2曲だけど最高のもの)。それでもジョンの曲は強烈で、A面(レコードは表がA面、裏がB面。CDではこの概念は無い)の最初と最後をタイトな曲で締めている。特にA面最後の「アイウォントユー」は、歌詞も意表をついたシンプルさで、さらにエンディングは、揺れるつり橋の板を踏み外して、危うく転落!という感じ。

B面は「未完成の曲がたくさんあるね。どれからやろうか?」「全部つなげちまったらどうだい?」「そりゃあ命案」「おい大丈夫かよ」「なんとかなるさ」ってな感じで「やっちまったなー」。これが見事に大当たり!徐々に盛り上がっていきフィナーレを迎え、その名も「ジエンド」で高みに到達する!

しかし、本当のすごさは、このアルバムが「レットイットビー」の後に作られたという事実ではあるまいか?曲部門で1位に輝いた「レットイットビー」だが録 音は必ずしもベストとは言い難い。特に映画「レットイットビー」を見たらわかると思うが、険悪な状態を隠すことも出来ない。ポールに細かく指示されて投げ やりになるジョージ。りんごの困った顔。ジョージの「アイミーマイン」に参加しないジョン。屋上でのライブは楽しそうにやっているが、「もういらない」と いう思いが見えている。だからこそ、ビートルズ自身はこの音源をお蔵入りさせることにした。少なくともあれだけの数録音されてその後の放置状態を見ると、 彼ら自身がぜんぜん納得していないできばえだったことは歴然。バンドとしてはもうすでに「終わった」感が漂っている。

「アビーロード」は その後に録音された、という事実はまさに驚嘆に値する。あのレットイットビー状態のビートルズから考えられない、洗練された極上の一枚。光り輝く金字塔。 逆転サヨナラホームランだ!「みんながエキサイトしてるとき、録音はエキサイトするんだよ。」とリンゴスターがコメントしているが、まさに「プリーズプ リーズミー」の頃に戻ったようなチームワークの復活だ。「ゲットバック」セッションで出来なかったことをやり遂げたね。

そのまま、本当に 「レットイットビー」が発売されず、映画も公開されなければ、この逆転劇は埋もれたままで、「アビーロード」は「ホワイトアルバム」の路線の延長線上に、 そのまま進化を続けた、と判断されていただろう。皮肉なことだが「レットイットビー(アルバム、映画)のおかげで、「アビーロード」=「崩壊しかけたビー トルズの再生」そして「ビートルズの集大成」として永遠に輝き続けることになった。

本当によかった。もし「アビーロード」無しでビートルズが終わっていたら、とっても悲しい終わりだったな。アルバムの発表順と録音順が違うが、「レットイットビー」の位置づけはこういうところにあるのかも。
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